型染めや板締め絞りなどの日本の伝統的な技法で染められた、中谷千景さんの夏の生地の展示販売をいたします。

中谷千景さんは、普段はろうけつ染めでの作品製作が多いのですが、今回は型を使用した型染め、昔ながらの絞りの技法のひとつである　板絞りの技術を使った作品たちとなっております。
夏のきものと扇子や手ぬぐいたちの　色々な染めもようをご覧ください。
（期間中は在廊されております。）

型染め：
下絵のデザイン、型彫りから染め上がりまでたくさんの工程をすべて手作業でおこないます。
１点１点手作業で型を置いてくため、少々のずれや色の重なりがありますが、機械作業ではない手仕事の妙を見ていただけます。
モダンで大胆で細やかな柄の展開をお楽しみください。

 

板締め絞り：
木板で生地を挟み、防染します。生地を折りたたみ染め上げることで連続した文様をつくりだします。
布を折りたたむときの幅や角度によって、染め上がりの模様の出方はさまざまです。
ひとつひとつの工程が手仕事で行われるため、滲みやぼけ、微妙な変化が起こり、偶然に生まれる美しさは格別です。

中谷千景（Chikage　Nakatani）プロフィール

大阪市生まれ
奈良芸術短期大学染色コース　卒業
1992年　全関西美術展　入選
1993年　奈良芸術大学専攻科染色コース　修了
1998年より作家活動を再開、グループ展などに参加
2001年　大阪工芸展　入選
2007年　第39回日展に初出展　入選
2013年　大阪工芸展大阪市長賞　受賞
2017年11月　京都文化博物館にて個展（予定）